つみたてNISAを始める時、つみたてNISA口座を作らなくてはいけません。
自分が利用している銀行や金融機関で作った方が手続きも簡単と、手近な金融機関を選ぶという人もいます。
しかし、つみたてNISAは金融機関によって取り扱っている商品数やサービが違います。
口座を作ったのはいいものの、自分が購入を考えていた商品がその金融機関では取り扱っていなかったなんてこともあります。
つみたてNISAの口座は1人1口座しか作ることができません。
自分が欲しい商品を取扱っている金融機関に口座を作りたいと思っても、すぐに作ることはできないため、口座を作る前に調べる必要があります。
つみたてNISAを始める時、どの金融機関がおすすめかを紹介していきます。
Contents
つみたてNISAの金融機関を選ぶポイント
つみたてNISA(つみたてニーサ)を始める前にNISA口座を作らなくてはいけません。
その際、自分の利用している金融機関で口座を作るのもいいですが、金融機関によって商品などに差があるため、どこでも同じサービスが受けられるというわけではありません。
つみたてNISAの記入機関を選ぶ時には次のようなポイントを押さえて選ぶようにしましょう。
どこの金融機関がどれくらいの商品を取扱っているかで選ぶ
つみたてNISA口座は1人1口座しか作ることができません。そのため、口座を作る時は慎重に選ぶ必要があります。
口座を作る金融機関を選ぶポイントで1番重要なのは、その金融機関がどういった商品を取り扱っているかというところです。
つみたてNISA取り扱っている商品は全ての金融機関が購入できるわけではありません。
金融機関によって取り扱っている商品の種類や数が全く違います。
口座を作った金融機関が取り扱っている商品の中から購入するものを選ばなくてはいけないので、数が少ないと選択肢は限られてしまいます。
また、金融機関によっては一般NISAでは取り扱ってもつみたてNISAでは取り扱わない商品などもあるので、どの金融機関がどのくらいの商品を取り扱っているかをまずチェックしておきましょう。
大手のネット証券会社や銀行などの一部を紹介すると、以下のようになります。
大手ネット 証券会社 |
取扱い数 | 大手銀行 | 取扱い数 | 大手総合証券会社 | 取扱い数 |
---|---|---|---|---|---|
SBI証券 | 153本 | 三菱UFJ銀行 | 12本 | 大和証券 | 20本 |
楽天証券 | 152本 | ゆうちょ銀行 | 12本 | 野村證券 | 6本 |
auカブコム証券 | 150本 | みずほ銀行 | 5本 | みずほ証券 | 3本 |
マネックス証券 | 149本 | りそな銀行 | 4本 | ||
松井証券 | 149本 | 三井住友銀行 | 3本 |
※つみたてNISAナビ調べ(2020年1月7日時点)
主なところを見ただけでも取扱いの数がかなり違います。
つみたてNISAの場合、最長20年間と長いので取扱い商品の数が少ないと選択肢が少ないだけではなく損益を出しそうな時などに新たに商品を選びたくても少なくて選択債がなかったということもあるので注意しましょう。
つみたてNISAでどんな運用をしたいかで選ぶ
つみたてNISAを利用する時、どんな運用をしたいかという方針がしっかりとしていないといけません。
- 価格変動があまりない商品を選び着実に利益を上げる
- リスクを背負っても大きな値上がりを期待して商品を購入する
上記のように、コツコツタイプか一攫千金のようなリスクがあっても値上がりを期待するタイプかでも購入方法や購入する商品が違ってきます。
また、積立頻度も金融機関によって違います。
- 毎日積立
- 毎週積立
- 毎月積立
上記のように3つの積立方法があります。
どの方法を選べば利益が高いのかも一緒にチェックしておくと、自分に合った運用方法を見つけやすくなります。
積立の最低金額で選ぶ
つみたてNISAの積立金はどこの金融機関も同じというわけではありません。
ネット証券などは気軽に始めてもらえるようにと最低積立金額を100円から設定しているところもあります。
100円だと積立頻度が毎日でもあまり負担に感じないため、様々な運用方法を選ぶことも可能です。
つみたてNISAは非課税期間が最長20年間と長いため、負担の大きい積立金額だと長く続かない可能性もあります。
「なるべく負担額少なく、無理のない運用をしたい」という場合は、最低積立金額が低い金融機関を選んでおくと安心です。
金融機関の店舗数やサービスで選ぶ
つみたてNISAはネット証券もありますが、運用方法などで相談をしたいという場合は店舗のある金融機関が便利です。
しかし、金融機関によっては店舗のない地域などもあります。
仕事で転勤が多い人や、引っ越しを考えている人などは全国的に店舗が多い金融機関を選んだ方が安心です。
また、金融機関によっては投資などについて勉強ができるセミナーを開催しているところもあります。
つみたてNISAを始めたけれど、連動して投資や積立などについて勉強をしたいという人はこういったサービスがある金融機関を選ぶのもポイントの1つです。
口座から自動引落しができるかで選ぶ
自分の口座からつみたてNISAの積立金を引落してくれるととても便利です。でも、全ての金融機関がこの方法ができるわけではありません。
対応している銀行が少なかったり、自行のみしか対応していない場合、その都度振込などをしなくてはいけなくなります。
自分のメイン口座からつみたてNISAの積立金が自動引落しできるかを確認することは重要です。
つみたてNISAの口座はどこで作る?おすすめ金融機関を紹介
つみたてNISAはどこの金融機関でも同じサービスを受けることができるというわけではありません。
取扱っている商品やサービスも違うため自分に合ったものを選ぶ必要があります。
ここでは、つみたてNISAのする時におすすめの金融機関を紹介します。
SBI証券(ネット証券)
SBI証券のつみたてNISAがおすすめなのは、商品の数です。投資信託で153本と証券会社の中でトップの数になります。
また、どんな運用ニーズにも合うようにとホームページにも商品のラインナップがされているため、口座を作る前にチェックできるのも嬉しいサービスです。
積立のタイプも
- 毎日
- 毎週
- 毎月
とあるため、自分の運用しやすい方法を選ぶことができます。
積立金額も100円からできるため少額から始めたいという人にも対応しています。
また、SBI証券には「かんたん積立アプリ」という投資信託をスマホアプリで管理できるサービスがあります。
このアプリでは管理だけではなく、おすすめの商品なども提案してくれます。
楽天証券(ネット証券)
楽天証券も取り扱う商品数が多く、投資信託が152本あります。
積立のタイプは、
- 毎日
- 毎月
があり、積立金額も最低100円からとなっています。
楽天証券の場合、投資信託を保有しているとポイントが貯まり、この楽天スーパーポイントを積立代金として使うことも可能です。
また、積立代金の引き落としですが楽天銀行はもちろん、証券口座やその他金融機関も選べますが、楽天カードでの支払いも可能です。
楽天カードで支払いをすると、楽天スーパーポイントが付与されます。
松井証券(ネット証券)
松井証券が取り扱う投資信託は146本あります。
積立金額も月100円から申し込むことができるため、投資が始めてという人にもおすすめです。
お客様サポートも充実しており、ホームページ(お客様サイト内)からのお問合せであれば24時間受付、その他電話の相談窓口もあります。
また、資産運用をサポートしてくれる「投信工房」があり、ロボアドバイザーが個人にあった投資信託の提案をしてくれます。
マネックス証券(ネット証券)
マネックス証券が取り扱う投資信託は149本あります。
積立金額も最低100円からできるため、投資初心者にもおすすめです。積立タイプは毎月のみとなります。
マネックス証券は資産設計アドバイザー「MONEX VISION β」というオリジナルの資産設計アドバイスツールを持っており、これを使うことで「つみたてNISA」と「iDeCo」どちらが適しているかなどのアドバイスを受けることができます。
また、資産構成を比較することができるため具体的な目標やそれに向けたアドバイスも受けることができます。
auカブコム証券(ネット証券)
auカブコム証券が取り扱う投資信託は150本あります。
積立金額も最低100円からできるため、投資初心者にもおすすめです。積立タイプは毎月のみとなります。
auカブコム証券でNISA口座を開設すると、現物株式の取引通量が最大5%割引となります。
また、新規申し込みがネットでできるため、手続きが早く完了します。
つみたてNISAは銀行よりもネット証券会社の方が取り扱う商品が多い
つみたてNISAを始める時、銀行で口座を作って始めようとする人がほとんどではないでしょうか。
銀行の方が窓口もあるので初心者には簡単に始めることができるというイメージがあります。
しかし大手銀行、証券会社、ネット証券会社で比較してみると取り扱っている商品数は圧倒的にネット証券会社が多くなっています。
「ネット」と聞くと手が出しにくいと感じますが、電話やネット、専用アプリなどサポート体制も整っているため、初心者でも始めやすくなっています。
つみたてNISAを始めようと金融機関を探している人は、ネット証券会社を調べてみるのがおすすめです。