使わない電気は小まめに消したり、冷房の設定温度を調整したりと、節約を意識してもなかなか電気代が減らないのは、待機電力が原因かもしれません。
待機電力の主な原因だと言われているのが、使っていない電化製品のコンセントをさしっぱなしにしていることです。
使用していない電化製品でもコンセントをさしているだけで、電力を消費しています。
家庭の電力消費量において、どれだけの電力が待機電力として消費されているのか気になりますよね。
電力消費量を少しでも抑えたいなら、待機電力対策を考えてみるのも手段の一つですよ!ここでは、待機電力の原因や主な節電対策について紹介していきたいと思います。
待機電力が発生する原因と電気消費量に占める割合
使っていない電化製品なのに、勝手に電力が消費されているのは何だか納得いきませんよね。
なぜ、待機電力が発生してしまうのか、まずはその原因について理解しておきましょう。
また、待機電力が家庭で使用している電気消費量のうち、どれだけの割合を占めているのかについて知ることも大切です。
待機電力が発生するのはなぜ?機能維持などが主な理由!
待機電力が発生してしまう原因は、主に次の3つです。
- リモコンによる指示を受けるため
- エアコンやテレビなどは、リモコンで動かすことも多いですよね。
リモコンで家電の動作をコントロールするためには、リモコンの受信部分に電源を入れておく必要があるのです。そこで電気を消費しています。
- 機能維持のため
- 近頃の家電は、高機能化がすすんでいます。ブルーレイディスクなど、あらかじめセットした時間になったら録画を始める機能などを持っている電化製品があります。
メモリの内容をキープしたり、時計を液晶で表示したりしている場合、機能を維持するために電力が使われているのです。
- 接続するだけで電力消費する場合も
- 電化製品によっては、コンセントに接続するだけで電力を消費するものがあります。
待機電力が電力消費量に占める割合は10%以下、
電気料金が気になって、節電しようと考えたときに、最も効果の高い方法を選ぶと思います。
待機電力が発生していると言っても、実際にどの程度の消費量を占めているのかが気になりますよね。
実は、一般家庭での待機電力消費量は、全電力消費量の約6%です。家庭によって使っている電化製品の種類や使い方が異なるので一概には言い切れませんが、待機電力の消費量は決して多いわけではないのです。
家庭によっては待機電力消費量を抑えるよりも、家電製品の使い方を見直したり、省エネ性の高い製品に買い替えたりしたほうが、高い節電効果が得られるかもしれません。
待機電力が多い家電ベスト5と節電対策!ガス温水機利用者は要注意
家庭で使用している電化製品によって、待機電力の消費量が異なります。効率よく節電対策をとりたいなら、待機電力消費量が多いものを選んで対策するのがおすすめです。
待機電力使用量が多い家電とその対策について知っておくと、節電対策をとるときの参考になりますよ。
1位:ガス給湯器
キッチンやお風呂、洗面所でお湯を使用するときに欠かせない電化製品の1つ。しかも、ガス給湯器のほとんどが電源をコンセントから抜けないタイプです。
節電対策ができないように感じますが、できることはあります。それは主電源のオンとオフを小まめに行うことです。
お湯を使っていない、使う必要のないときは主電源を切るようにし、使うときだけ入れるようにしましょう。
2位:テレビ
テレビも待機電力消費量が多い家電の一つです。テレビを見ないときはコンセントを抜いておくこと、主電源を付けっぱなしにしないことが節電につながります。
リモコンでテレビの電源を入れたり、チャンネルを変えたりしている人は、常に主電源を入れていることが多いです。主電源を切っておくだけでも、待機電力消費量を抑えることができるでしょう。
3位:エアコン
冷暖房共にエアコンを使っている家庭も多いと思います。とはいえ、暑さや寒さが厳しい時期に使うことがほとんど。それ以外の期間は使わないことも多いのではないでしょうか。
ほかの家電のように、使わないときはコンセントを抜いておけばよいと単純に考えがちですが、注意点があります。
それは、不具合が生じるリスクが高いことです。注意点を理解してから節電対策をとらないと、エアコンが故障しやすくなってしまいます。
この冷媒部分が適温に保たれないままでエアコンを付けてしまうと、室外機に大きな負担がかかってしまい、壊れやすくなるので注意が必要です。
エアコンの節電対策を行うときは、以下の2点がポイントです。
- 毎日エアコンを使用するときは、電源は入れっぱなし
- エアコンを使わない時期は、電源をコンセントから抜く
長時間エアコンの電源を抜いた状態ですぐにエアコンを運転する、使うときだけ電源を入れるのはエアコンに強いダメージがかかるのでおすすめできません。
4位:電話機
携帯電話が主流になってきても、まだ固定電話を使っている人も多いですよね。電話機は使っていないときも、液晶部分に時計を表示するなど電力を消費しています。
さらに、家の中で子機も使用している場合、親機と通信を行っているので電力消費につながるもの。子機は常に充電器に置いておくので、親機よりも消費電力量が多いのです。
電話機の節電対策は次の2点がポイント。
- 節電モードに設定する
- 必要なければ子機を使わない
電話機の使い方を見直してみましょう。
5位:ブルーレイディスク・HDDレコーダー
ブルーレイディスクもHDDレコーダーも、使っている時間よりも待機時間のほうが長くなりがちです。
使っていないときは電源をコンセントから抜くのが、効果的な節電方法ですが、その影響でブルーレイディスクやHDDレコーダーの機能を十分活用できなくなるので、注意が必要です。
- 予約していた番組が録画できなくなる
- 時計表示が狂う
といった不具合が出てきてしまいます。そこで、おすすめしたいのが省エネモードの使用です。
最新の家電は省エネ効果が高いので、モードを変えるだけで高い節電効果が期待できるようになります。
ほかにも、時計表示モードを切っておくなど、必要のない機能を使わないようにするだけでも、待機電力を減らすことにつながりますよ!
待機電力を抑える方法は?家電の買い替えも検討しよう
先ほど紹介した待機電力消費量が多い家電以外にも、待機電力を消費する電化製品はあります。
できるだけ待機電力消費量を抑えたいときに、効果的な方法を紹介していきますので、是非参考にしてください。
基本はコンセントを抜くこと!
待機電力消費量を抑えるためには、使っていない家電のコンセントを抜くのが最も効果的な方法です。
電源スイッチが付いているタップを購入すると、いちいち電源を抜き差ししなくても済むので便利です。
また、一般家庭ではたくさんの家電を使用しています。どの家電のコンセントなのかを一目で見分けられるように、シールなどでラベリングしておくとわかりやすいですよ!
省エネ性の高い商品に買い替える
電化製品の技術は日々進歩しています。省エネ性についても年々向上しているので、電力消費量の低い製品に買い替えるのも手段の一つです。
10年前後経過するような古い家電を使っていると、電力消費量も多くなりがちです。
新しいものに買い替えると、機能が充実していて節電効果も期待できるようになります。
電力会社やプランを見直す
電力自由化によって、さまざまな会社が電力業界に参入してきました。プランや割引サービスの内容は、会社によって異なります。
電力会社やプランを見直すことで、今までよりも電気代が安くなることがあります。待機電力の節電だけでは、思うように電気代が減らないときは電力会社やプランの変更も検討してみましょう。
待機電力消費量をチェックして電気代削減につなげよう!
一般家庭ではさまざまな電気製品を数多く使っているので、待機電力が発生してしまいます。
電気代が高く何とかしたいと考えている人は、待機電力の消費量を少なくすることで電気代が節約できるかもしれません。
待機電力が発生してしまうのは、機能を維持するためなど、電化製品を快適に使うなどが主な原因です。
待機電力消費量は、家庭の電気消費量全体のわずかですが、対策を取ることで電気代の削減が可能になります。
まずは、待機電力消費量の多い家電を見つけて、それぞれ適切な節電対策をとることです。
併せて、節電効果の高い家電に買い替えるなどして、電気代の節約に役立ててみましょう