誰でも一度は経験がある衝動買い。後悔してもまたやってしまう、という人もいるのではないでしょうか。
いらない物を買ってしまったり、節約中なのにお金を使ってしまったりというのは出来る事なら避けたいですよね。
この記事では、衝動買いとはいったい何なのか?また、原因にはどんなことがあるのか、説明しています。衝動買いを抑える対策についても調べましたので、それも紹介していきます。
衝動買いに悩んでいる方は、ぜひご覧下さい。
まずは衝動買いがどういうものなのか知ろう
そもそも、衝動買いとはいったいどんな行動なのでしょうか。まずは衝動買いについて解説していきます。
衝動買いとは?
衝動買いとは、買う予定がなかったものを買いたくなること、そして買ってしまうことを指します。
これはいうなれば、無計画な買い物という事です。
何も考えずに購入するわけですから、次のような事態になることも。
- 買ったけど使わなかった
- 使う予定のあるお金を使ってしまった
衝動買いをした事がある人なら、一度は体験した事があるのではないでしょうか。
なるべくならこんなことにならないようにしたいものですね。
衝動買いをしてしまう原因
では、そんな衝動買いの原因にはどんなものがあるのでしょうか。
- お金に余裕があり、何でも買ってしまう
- 普段から買い物の計画を立てない
といった人は衝動買いをしやすいと言えますが、そうでない人でも衝動買いをしてしまう場合があります。衝動買いの本当の原因は、お金や無計画さだけではないのです。
衝動買いを引き起こしてしまう原因で一番大きいのがストレスです。
人はストレスを感じると、脳内の快楽物質であるドーパミンの分泌を促す行動を取ろうとします。このドーパミンが分泌される行動はたくさんあるのですが、その中の一つが、衝動買いなのです。
依存症等の症状が出る状況を示したHALTの法則という物があります。これは、ある4つの状態に陥ると、人はその不快感から逃れる為の行動を取ろうとするという物です。
HALTの法則にある行動とは、
- 空腹(Hungry)
- 怒り(Anger)
- 寂しさ(Loneliness)
- 疲れ(Tiredness)
の4つの行動になります。
依存症を発症している人は、これらの不快な刺激から自分を守る為に、依存している物を使おうとします。衝動買いも同じ原理で起きています。その為、衝動買いを続けていると、買い物依存症を引き起こしてしまう事もあるのです。
衝動買いをしそうになった時は、自分がストレスや疲れを感じていないか振り返ってみましょう。もし心当たりがあるなら、買い物は避けて家でゆっくり休息を取るようにして下さい。
衝動買いは誰でもしてしまう可能性がある
依存症の入り口にもなる、と聞くとちょっと怖い行為に思える衝動買いですが、一体どれだけの人が衝動買いをしてしまっているのでしょうか。
そこで、株式会社アスマークさんの「衝動買いに関するアンケート調査」から、実際に衝動買いをしたことがある人達の情報を集めました。以下の表は衝動買いをしたことがある人達の性別と年齢をまとめたものです。
衝動買いをしたことがある人達の男女差
よくする | たまにする | ほとんどしない | 全くしない | |
---|---|---|---|---|
女性 | 79.5% | 19.5% | 1% | - |
男性 | 66% | 32.5% | 1.3% | 0.3% |
衝動買いをしたことがある人達の年齢差
よくする | たまにする | ほとんどしない | 全くしない | |
---|---|---|---|---|
20代 | 79% | 20.5% | 0.5% | - |
30代 | 65% | 32.5% | 2% | 0.5% |
40代 | 78.5% | 20.5% | 1% | - |
50代 | 68.5% | 30.5% | 1% | - |
データを見ると、男女や年齢ごとに差はあるものの、ほとんどの人が衝動買いをした事があるという結果になっています。性別や年齢に関係なく衝動買いしてしまう可能性はあるのです。
お金を貯めたい人、節約したい人は衝動買いの対策もしておく必要があるといえますね。
衝動買いを無くそう!衝動買いの対策方法
ストレスやちょっとしたきっかけがあればだれでもやってしまう衝動買い。そんな衝動買いを抑えるには、衝動買いをしない為の対策をしておく必要があります。衝動買いの対策方法を次から紹介していきます。
衝動買い防止の対策その1:衝動買いしてしまう時はどんな時か振り返る
ストレスが原因で衝動買いをしてしまうのはよくある話。衝動買いを頻繁にしてしまう人は何らかのストレスを感じていないか考えてみましょう。そのストレスを衝動買いで解消しようとしている可能性があります。
まずは自分が衝動買いをしてしまうパターンを見つけましょう。原因の所でも取り上げた、HALTの法則に則って、自分が衝動買いをしてしまうのはどんな時なのか考えるのです
どんなときに衝動買いをしてしまうかわかったら対策も立てやすくなります。
- 疲れている時に衝動買いしてしまう → 疲れている時は買い物をせず、まっすぐ家に帰る
- イライラしている時に買い物をすると余計な物を買う → イライラしそうになった時やイライラしている時は、他のストレス発散法を行う
この様に、衝動買いをする状況を作らないように行動していくのです。
普段から自分の心や体を客観的に見て、対策をとるのがおすすめ。それにより衝動買いをする回数も減らす事ができます。
衝動買い防止の対策その2:本当にそれが必要なものか考える
買い物をする場面で、必要な物の他に余計な物を買ってしまった、という場合もあります。
こういった場合は、購入する前にそれが本当に必要かどうか考える事で、衝動買いしたい気持ちをおさえることができることもあります。
衝動買いは文字通り、衝動に突き動かされて物を購入してしまうことです。逆を言えば、その衝動を我慢できれば、いらない物を購入してしまうことを避ける事ができます。
余計な物を購入しそうになった時は、一旦商品から手を離し、それが本当に必要かどうか考え見ましょう。冷静に考えれば、それが必要かどうか分かるはずです。
衝動買い防止の対策その3:「買いたい物リスト」をつくる
衝動買いをしてしまう人の中には、本来ならいらない物を必要な物だと思い込んで購入しようとする人もいます。
これは本人なりに考えた上で「必要」と判断し購入しようとしているので、対処が難しいタイプの衝動買いとなります。
このタイプの衝動買いをしてしまう人は、「買いたい物リスト」を作り、その中に衝動買いしそうになった物を入れておきましょう。
リストを作ることで、衝動買いしたい気持ちを書き出し、一旦落ち着く事ができます。
- リストに入れたのにいつまでたっても購入する必要が無い
- リストの物を購入しなくても普段通り生活が出来る
これらのことが分かれば、それは本当に必要な物ではないということに自分自身も納得できます。
納得できたらリストから削除しましょう。
この方法はお店で買い物をする時だけでなく、インターネットショッピングや通販などで衝動買いをしてしまいそうになったときにも有効です。試してみてください。
衝動買い防止の対策その4:ストレンジャーテストを試してみる
衝動買いをしてしまいそうなときには、ストレンジャーテストという方法を試すのも一つの手。
これは、物を買うかどうかを迷っている時にやるテストで
と考える事です。
もし、購入しようとしているものよりもお金の方が魅力的であるなら、それは本当に必要な物ではありません。
お金よりも品物が魅力的に見える、必要だと感じるなら、購入してもよいものになります。
このテストをする時は、具体的な金額と購入したい物を比べるようにするといいでしょう。その商品の金額そのままよりも、それよりもちょっと高い位の金額と比べると、判断がしやすくなります。
- 衝動買いを我慢できそうにない
- 考えたけど本当に必要かどうか判断できない
といった時は、ストレンジャーテストを使って客観的に判断してみて下さい。
衝動買い防止の対策その5:財布の中にカードや高額の現金を入れておかない
衝動買いが出来るくらいの所持金があると、つい買ってしまいがち。お金に余裕があるとついつい使ってしまう、というタイプの衝動買いが起きやすい状態です。
これを防ぐには、
- 必要最低限の分のお金しか入れない
- キャッシュカードやクレジットカードを財布の中に入れない
という方法が有効です。
お金やカードがなければ、衝動買いをしたくてもできません。衝動買いの頻度が高い人は、他の方法とこの方法を併用して対策をするのがおすすめです。
衝動買い防止の対策その6:買い物に代わる趣味を持つ
衝動買いをしないようにするには、ストレス発散となる趣味を持つのもおすすめ。
例えば次のような趣味が考えられます。
- ウォーキングやランニング
- 筋トレやヨガ
- 読書
- 物作り
達成感を感じられる趣味や、自分がどれだけやったかが分かるような趣味がよいでしょう。
達成感があり、自分がやった事が分かる、という点では、家事を徹底的にやるというのもいいですね。
掃除や片づけが行き届いていると家の中で過ごしやすくなり、気晴らしに外に出て衝動買いしてしまった、という事態を防ぐ効果も期待できます。
生きていく以上、ストレスを感じてしまうのは仕方のない事です。上手に発散できる方法を身につけ、ストレスによる衝動買いをしないようにしましょう。
衝動買いは誰でもやる。だからこそ対策法がある事を知っておこう
衝動買いは誰でもしてしまうこと。衝動買いをしないようにする為には、まずは原因を探ってみましょう。
衝動買いの原因がストレスであることも多いです。普段から自分の状態を振り返り、疲れや不快な感情を感じる時は、買い物に出ないのがおすすめ。衝動買いをしてしまう状況にならないようにしましょう。
購入する前に本当に必要なものか考えるようにする、買いたいものリストを作る、ストレンジャーテストをする、など衝動買いの対策はいろいろあります。
衝動買いで後悔したくない!と思っている人は、この記事で紹介した対策を試してみてくださいね。