ランチを外食にする場合、1回に付き600円~900円程度は必要になるでしょう。
週休2日制の会社で月に22日出勤したとして、そのすべてのランチを外食にすると、13,200~19,800円ほどかかってしまう計算です。
このランチ代を減らすことができれば、毎月かなりの節約が見込めます。
ランチ代の節約で多くの人が考えるのは、「弁当」を持参することでしょう。たしかに手作り弁当は、節約に効果的ですが、その他の方法でも、昼食代の節約は可能です。
この記事では、ランチ代を節約するさまざまな方法を紹介していきます。
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ランチ代の節約方法1:究極にして最大の節約はランチを食べない事!
1番ランチ代を節約出来る方法はなにかと言えば、それは「ランチは食べない」事です。
こう言うと、「昼ごはんを食べないなんて体に悪い」という反論があるかもしれません。
しかしちょっと待って下さい。
そもそも1日3食というのは、欧米では200年ほど前、日本では江戸時代の中期ごろから始められた新しい習慣にすぎません。それ以前の人々は、1日2食で問題なく暮らしていました。
特に現代人は、車や電車などの交通機関の発達により、1日に使うカロリー量が減っています。
肥満の人が増えていることからも、1日3食が本当に最善なのか怪しいと言えるでしょう。1日3食にするのは、カロリーの摂りすぎになっている可能性があります。
ですから、標準体重よりも太っていて、食費を節約したい人は、いっそ昼食を抜いてしまいましょう。
ランチ抜きで節約になる上に、ダイエット効果まで期待できます。
もちろん、毎月の昼食すべてを必ず抜かなくてはいけないということはありませんし、飴玉をなめたり、お菓子を1つ食べたりして空腹を凌ぐのも良いでしょう。
ただし、次のような人にはランチ抜き節約はおすすめできません。
- 肉体労働をしている人
- 標準体重より痩せている人
重労働をしている人が昼食を抜いてしまうと、必要なエネルギーが足りず体に悪影響が出てしまう危険性があります。
すでに痩せている人も、昼食抜きでカロリーを減らすのは、さらに体重が減ってしまう可能性があるので避けましょう。
また、昼食を抜く場合は、朝食と夕食でバランスよく栄養をとるように心がけてください。
ランチ代の節約方法2:家が近いならいったん帰ってしまうのもアリ
自宅が務め場所のすぐ近くにある場合、お昼に家に帰ってしまうのも良い方法です。
家に戻れば何か食べられるものがあるでしょうし、外食するより費用を抑えられます。何を食べるかにもよりますが、1食200円程度でおさめる事は十分に可能でしょう。
ただし会社から家まで、10分以内程度で移動できる場合でなければ、この方法は取りづらいため、実行不可能という人が大部分かもしれません。
逆に言えば、会社の近くに引っ越しする、もしくは自宅の近くにある会社に務めるようにすれば、昼食代の節約につながりますし、通勤時間と通勤費用の節約にもつながります。
ランチ代の節約方法3:手作り弁当を持参して外食回数を減らす
「手作り弁当」を持参すれば、ランチ代を節約できます。
前の日の「残り物」を詰める方法なら100~200円程度、「冷凍食品」を利用する方法でも200~300円で弁当が作れるでしょう。
外食と比べて、残り物弁当なら月に13,200円程度の節約になりますし、冷凍食品の弁当でも11,000円ほどの節約が可能。
問題は、毎日わざわざ弁当を作るほどの余裕があるかどうかです。
家族が弁当を作ってくれるというならラッキーですが、働きながら毎朝お弁当を作るのは面倒かもしれません。
しかし、ご飯と前の日の残り物を詰めるだけの弁当や、温めた冷凍食品を詰めるだけの弁当なら意外に手間がかかりませんので、一度試してみることをおすすめします。
残り物や冷凍食品は嫌だ、という人は、休みの日にでも日持ちするおかずをまとめて作っておくと、手間が省けて便利です。
逆に弁当のためだけに毎朝1から料理するというのは、光熱費や材料費の問題から、あまり節約にはならず、弁当作りが趣味という人以外にはおすすめできません。
節約のための弁当は、あるものを使うという方針で作るのが基本です。
主食のみ弁当としてもっていく方法も
弁当は作りたくないが節約はしたい、という人は、主食だけを弁当として持っていく方法がおすすめ。
たとえば、タッパーに「ご飯」だけを詰めていったり、「食パン」を何枚か持っていったりするのです。
おかずは、職場の近くにあるスーパーやコンビニで調達しましょう。
スーパーでもコンビニでも、ごはん抜きの惣菜だけを買うなら、かなり値段が安くなります。200~300円程度で十分に購入可能でしょう。
あとは買った惣菜でご飯を食べたり、食パンに惣菜をはさんで即席のサンドイッチにしたりすればOK。
この方法の場合、外食と比べて月に11,000円程度の節約効果が見込めます。
弁当に適した冷凍食品の選び方とおすすめ10種
弁当用に冷凍食品を買う場合、「サイズ」や「彩り」を意識してみましょう。
1個が大きいものは、あまりお弁当には向きません。ハンバーグならミニハンバーグを選ぶというように、少し小さめくらいのほうが弁当箱に詰める時に便利です。
冷凍食品なら、一度に弁当にいれるおかずの数が増えても手間は変わりませんから、小さいおかずを何種類も詰めるようにしましょう。
おかずの種類が増えると見栄えが良くなりますし、栄養バランスも向上します。
また「自然解凍」で食べられる冷凍食品を用意しておくと、何かと便利です。忙しい日などは、レンジでのあたためを省いて、弁当箱に詰めるだけで準備が整います。
さらに自然解凍可能な冷凍食品があれば、夏場の暑い日などに、冷凍食品を「保冷剤」がわりに使って弁当が痛むのを防止できます。
弁当に入れる際におすすめの冷凍食品は、次の10点。
- 若鶏たれづけ唐揚げ(ニチレイフーズ)
- ミニハンバーグ(ニチレイフーズ)
- ほうれん草バター炒め(ニチレイフーズ)
- プリプリのエビシューマイ(味の素)
- 肉巻きポテト(マルハニチロ)
- 牛カルビマヨネーズ(マルハニチロ)
- 6種の和惣菜(ニッスイ)
- 白身魚とタルタルソースのフライ(ニッスイ)
- 新鮮卵のふっくらオムレツ(テーブルマーク)
- 黒豚やわらかひとくちかつ(日本ハム)
これらは味、大きさ、彩り、値段などを総合的に考えたおすすめ商品です。冷凍食品は半額セールをやっている事も多いので、そうした機会に買い込んでおきましょう。
また、もしも味より節約に重点を起きたいという場合は、「業務用スーパー」で、1kg単位で売っている冷凍食品などを買っておくと、出費を抑えられます。
ランチ代の節約方法4:スーパーやコンビニで弁当などを買う
一般的には、外食よりは、「スーパー」や「コンビニ」を利用する「中食(調理された物を持ち帰り食べる事)」のほうがお得です。
また、スーパーとコンビニを比べた場合、コンビニ弁当の方が値段的には不利。
なぜならコンビニ弁当には、コンビニオーナーの利益、コンビニブランドの利益、コンビニに卸している弁当会社の利益、輸送費など、何重にも経費がかかっているからです。
対してスーパーでは、お店で弁当を作っていますので、お店の利益だけが確保されれば問題ありません。
じっさい、スーパーでは200円や300円といった激安弁当が販売されています。同クラスの商品をコンビニで買おうとすると、100円程度は高くなってしまうでしょう。
ですから中食する場合でも、近くにスーパーがあるなら、そちらで購入した方が節約につながります。コンビニは、近くに良い店がない場合の最後の手段です。
さらなる節約をしたい場合は、弁当ではなく、「パン」や「カップラーメン」を選ぶという方法もあります。
パンを選んでもカップラーメンを選んでも、昼食を100~200円程度に抑えることができるでしょう。
しかしこの方法は、食べられる量が少なくなる上に、栄養バランスも偏ってしまいます。月に何度かやるくらいなら大丈夫でしょうが、毎日おこなうのは避けておいたほうが無難です。
中食を選ぶ場合でも、お茶などの飲み物ぐらいは家から持っていきたいところ。コンビニやスーパーで飲み物を買うと、それだけで100円程度はすぐになくなってしまいます。
ランチ代の節約方法5:社員食堂があれば利用する
社員食堂は、会社の援助をうけているため、普通に外食するより値段が安く抑えられているのが普通です。
中にはGoogleや楽天など、「無料」の社員食堂を用意している会社まであります。
そこまでいかなくても、社員食堂がある会社に勤務しているなら、基本的には社員食堂を利用しておくのがお得です。
また、社員食堂はなくても、仕出し弁当屋と独自の契約をしている場合や、外食代をチケット支給している場合など、食事補助を実施している会社もあります。
すぐにわかる社員食堂と違って、その他の食事補助は社員にもよく伝わっていないケースがありますので、自分の会社に使える制度がないか一度確かめてみましょう。
ランチ代の節約方法6:ランチパスポートでランチを安く
「ランチパスポート」は、レストランなどがたくさん載せられている本(1,000円)です。
ランチパスポートには、神保町・神田版などと地域名が書いてあり、その地域にあるレストランなどで利用可能。
ランチパスポートを持って該当店に行くと、通常700円以上の値段で販売しているランチを「500円」で食べることができます。
1,000円という初期投資は必要ですが、ランチパスポートを使えば、毎日のランチ代を500円に抑えられるため、食費の節約につながります。
ただし、ランチパスポートには「3カ月」の有効期限があることに注意してください。利用可能な3カ月以内に、最低でも5回はランチを食べなければもとが取れません。
また、そもそもランチパスポートが売っていない地域がありますし、お店に行っても、ランチパスポートの対象メニューが売り切れている場合もあります。
ランチ代の節約方法7:安いチェーン店を活用する
外食でも、次のような大手チェーン店なら、比較的安く利用可能です。
- 吉野家、松屋、すき家のような「牛丼屋」
- 天丼てんや、かつ屋、なか卯などの「丼屋」
- マクドナルド、モスバーガーなどの「ハンバーガーショップ」
- 丸亀製麺、はなまるうどんなどの「うどん屋」
- ガスト、バーミヤンなどの「ファミレス」
- サイゼリヤ、ポポラマーマなどの「イタリアン」
- 餃子の王将、日高屋などの「中華料理」
- かっぱ寿司、くら寿司などの「回転寿司」
- CoCo壱番屋のような「カレー屋」
これらのチェーン店を組み合わせて利用すれば、通常思いつくような料理は、なんでも自由に食べることができるでしょう。
しかもこれらのお店では、500円以内で昼食を済ませることが可能です。お店によっては、300円でおさまるケースすらあります。
300円で外食ができるなら、手間をかけて弁当を作ったり、スーパーなどで弁当を買ってきたりするより楽です。
ただし300円以内でおさえようとすると、食べられるものが限られる上、飲み物は「水」のみとなります。
とはいえ、こうしたチェーン店を使う分には、外食をしても節約の邪魔にはならないでしょう。
自分のスタイルに合わせてランチ代を節約しよう!
会社務めの人が、お昼に毎日外食していると、毎月1万5千円程度の費用がかかってしまいます。
ランチ代を節約したい場合、まず自分が本当に毎日昼ごはんを食べるべきなのかどうかを考えてみましょう。
肥満気味の人は、日によって昼ごはんを抜いてしまうのも手です。
次に、弁当を持っていけないか検討してみましょう。弁当を持参すれば、外食より大分ランチ代の節約になります。
前日の残り物や冷凍食品を使えば、弁当を作る手間もそれほどかかりません。
面倒くさくて弁当を作りたくないという人は、ご飯だけでも持っていくと、節約になります。おかずは近くのスーパーなどで手に入れましょう。
どうしても家から何も持って行きたくない、という場合は、スーパーで安い弁当を買うか、外食チェーン店でランチを食べるのもおすすめです。
無理のない範囲で、ランチ代を節約していきましょう。