外食や買食と比べて節約効果が高いと言われているお弁当。近頃は健康志向の人からも注目度が高まり、さまざまなタイプのお弁当箱やグッズが販売されているほどです。
とはいえ、毎日のこととなるとお弁当作りも大変ですよね。しかも、お弁当のためにと食材やグッズをそろえていると、意外と食費が高くついてしまうことも。節約目的でお弁当作りを始めたのだとしたら、できるだけ食費は抑えたいところです。
あわせて、お弁当作りにかける時間も節約できたらうれしいですよね。そこで、節約と時短に役立つポイントや、おすすめ作り置きレシピについて紹介していきます。毎日のお弁当作りをお得に、楽にするのに役立ててみてください!
頑張りすぎないことが大切!お弁当代を節約する9つのコツ
お弁当を作ろうとすると、気合いが入ってついおかずを何品も用意しようと考えるかもしれません。
しかし、時間が限られている朝におかずをいくつも作るのは大変です。そこで活用したいのが、前日の残りや冷凍しておいたおかず。ほかにも、節約や時短に役立つお弁当作りのコツについて詳しく紹介していきますね。
食費で無駄使いしない!お弁当のためだけに食材を買わない
お弁当用の食材を買いすぎてしまうと、食費が余計にかかってしまいます。お弁当を作ると節約になるというのは間違いではありませんが、やり方によっては食費を無駄にすることになってしまいます。
たとえば、以下のような買い物が食費を高くする原因になり得ます。
- 冷凍食品のまとめ買い
- 時間のないときやお弁当の隙間を埋めるのに便利な冷凍食品。あるといろいろ使えるので、つい買いすぎてしまうことも。
しかし、お弁当用の冷凍食品をたくさんそろえてしまうと、それだけ食費が多くかかってしまっているのです。
- 惣菜の購入
- 夕飯や朝ごはんのおかずとして使うのではなく、お弁当のおかずに使うために惣菜を購入することは、食費の無駄使いにつながります。
お弁当用に惣菜を買い、ご飯や副菜を詰めていると結果的に外食やお弁当を買ったほうが安く済むことがあるほどです。
メインおかずは前日の残りか冷凍で済ませる
メインとなるおかずは、できるだけ前日の残りを使うか冷凍しておいたおかずで済ませることをおすすめします。
お弁当の中で最も存在感を示すのがメインとなるおかず。肉や魚、卵料理などタンパク質を多く含むおかずが該当します。
普段からお弁当に持っていくことを意識して、メインのおかずを多めに作っておくとよいでしょう。
また、冷凍しておいたおかずは、味が落ちる前に食べきることが大切。冷凍してから1カ月を目安に使い切るようにしてください。
さらに、冷凍保存するときは、ラップやジップロックを使っておかずが乾燥しないようにしっかりと対策しておきましょう。
常備菜を用意しておくこと!普段のおかずにも使えて便利
お弁当に使える常備菜をいくつか用意しておくことをおすすめします。お弁当はご飯などの炭水化物と、メインとなるおかずに副菜を詰めるのが基本です。
副菜についても朝用意すると時間とお金がかかるので、作り置きメニューを活用すると便利です。
特に緑黄色野菜はお弁当を華やかにしてくれるので、ストックしておきましょう。
- かぼちゃ
- アスパラガス
- ブロッコリー
- にんじん
などの野菜はゆでてよく水気を切ってから、ジップロックに入れて保存しておきます。野菜を買って下茹でして冷凍するのが面倒な人は、冷凍野菜を使うと便利ですよ。
また、天候不順や大雨などの影響で野菜の値段が高騰することがあります。そのようなときは、生野菜を購入するよりも冷凍野菜を買ったほうがお得なことがあるのです。
節約を期待するなら、野菜の値段を比較してできるだけ安く買えるものを購入するとよいでしょう。
初期投資で得をする!意外と大切なお弁当箱と水筒選び
お弁当箱や水筒は一度購入したら、長く使用するものです。だからこそ、最初によく吟味して選ぶことが大切です。
お気に入りのお弁当箱や水筒を選ぶことでテンションが上がり、ランチタイムが楽しみになるのです。
一方で、気にいらないものや機能性が低いものを購入してしまうと、結局買い替えることになりお金を無駄にしてしまいます。
味にバリエーションを!ふりかけを用意する
お弁当にはご飯を持っていくことが多いのですが、毎回同じパターンになりがち。そこで、おすすめしたいのがふりかけを数種類用意しておくことです。
ふりかけをかけるだけで味に大きな変化が生まれて、ご飯を飽きずに食べられるようになります。
近頃はふりかけも進化しているので、お気に入りの味をいくつか見つけてストックしておくことをおすすめします。
デザートの購入を我慢!スイーツを持っていく
疲れたときは、甘いものが食べたくなります。ときにはお弁当にデザートを持っていくのもおすすめです。
甘いものが食べたくなってコンビニで買ってしまうと浪費につながりますが、自宅から持ってくれば安上がりです。
家からお気に入りのスイーツを持っていくと、お弁当の時間が楽しみになりますね。
周りに流されないことも大切!手抜きするくらいの気持ちを持つこと
お弁当を毎日作るなら、気合いの入れ過ぎに注意しましょう。子どもや旦那さんがお弁当を持っていくとなると、お弁当に注がれる周りの視線が気になるでしょう。
お弁当を見ただけで自分の料理の腕前を判断されると考えてしまうと、ついお弁当作りに気合いが入ってしまうもの。
また、お弁当のレシピやSNSを見ると、豪華かつきれいに盛り付けられたお弁当につい目がいってしまいます。
しかし、お弁当作りに気合いが入りすぎてしまうと、時間やお金をかけておかずを作るようになります。
「時短」と「節約」に意識して、少し手を抜くくらいの気持ちでお弁当作りをすすめていきましょう。
どうしてもお弁当の中身が気になるときは、おかずにこだわるのではなく盛り付け方法や彩を研究して、おいしそうに見せるテクニックを磨くことをおすすめします。
余計にお金がかかる!要望が多い家族のお弁当は作らない
あまりにもお弁当に対する要望が多いならお弁当を作らないのも手段の一つです。おいしい肉が食べたい、野菜は嫌いなど、家族の食の好みはそれぞれです。
家族がおいしく食べてくれるだけでなく、健康のことも考えてお弁当作りをすすめている人も多いでしょう。
しかし、せっかく作ったお弁当を残されると悲しくなります。家族が残さないようにとおかずを工夫したり、新たに食材を購入したりするだけで食費が高くつくことがあります。
それならいっそのことお弁当を作らないほうが節約効果も高いかもしれません。好き嫌いや注文が多い家族のお弁当は作らず、予算を決めて好きなものを食べてもらったほうが安上がりになるのです。
お弁当が浪費を加速する原因になることも!家族の意識も大切
家計の節約には家族の協力が欠かせません。節約に力を入れたいなら、家族の意識を高めることが大切です。
お弁当を作るのはとても効果的な節約方法です。しかし、お弁当を作って節約効果が現れると「ほかでお金を使ってもよい」という意識が働きがちに。
欲しいものや飲み物を買ってしまったり、飲み会に参加する機会が増えたりして出費が増えることがあるのです。
簡単に作れて食事やお弁当にも使える!おすすめレシピ3選
時短と節約効果を高めるためにはレシピを心得ておくことが大切。節約と時短が両立できるレシピや、彩になるレシピを知っておくとお弁当作りがグッと楽になります。ここでは、おすすめの時短・節約レシピをいくつか紹介していきます。
いくらでも食べられる!おいしい野菜レシピ
SNSなどで話題の「無限レシピ」。箸が止まらないくらいおいしいというのが語源です。
無限レシピの中には、野菜をたっぷりと使ったヘルシーなものがいくつかあります。常備菜として作っておくと、時間のないときの副菜やお弁当に使えて便利ですよ。
ここでは無限キャベツのレシピを紹介します。
用意するもの
- キャベツ 約300g
- ツナ缶 1缶
- いりごま・マヨネーズ・ごま油・めんつゆ 全て 大さじ1/2
- 中華スープの素 小さじ1
作り方
あらかじめ、中華スープの素以外の調味料をボウルに混ぜ合わせておきます。
キャベツを耐熱容器に入れて600Wの電子レジンに入れて2分~3分加熱します。
キャベツが温かいうちに中華スープの素と混ぜ合わせます。
キャベツと調味料を混ぜ合わせて完成です。
驚くほど簡単ですが、味はおいしいので試してみてください。メインで使用する野菜ですが、キャベツ以外にも応用できます。
- なす
- きゅうり
- にんじん
- ピーマン
などでもおいしく作れます。旬の野菜を使うことで、食費の節約効果がアップするのでできるだけ安く購入できる野菜を使って作るのがおすすめです。
レンジだけで作れる!ヘルシーハンバーグ
ハンバーグは玉ねぎを刻んで炒めてと意外と手間のかかるおかずですが、レンジだけで簡単に作れてしまいます。
用意するもの
- ひき肉(鶏でも豚でもOK)
- 絹ごし豆腐 200g
- パン粉 150ml
- めんつゆ・ごま油 大さじ1
- 塩 少々
- 玉ねぎ 1/2
作り方
玉ねぎをみじん切りにして耐熱皿に並べてラップをかけ、電子レンジで約3分加熱します。
豆腐は事前に水切りしてつぶしておきます。
全ての材料を混ぜ合わせて、適当な大きさに丸めます。
ラップをかけて電子レンジで約6分加熱しましょう。
この簡単ハンバーグは冷凍してストックしておけば、お弁当やおかずに使えて便利です。
ソースの味を変えたり、煮込みにしたりとアレンジも効きますよ。また、ひじきや枝豆を入れるなど、具材を変えることでバリエーションが広がります。
サラダにも使えるレンジで作る蒸し鶏
パサつきがちな鶏胸肉も、しっとりやわらかに仕上げられます。これを作り置きしておくと、味付けを変えるだけで炒め料理やサラダに使えて便利です。
用意するもの
- 鶏胸肉 1枚
- 砂糖・塩 少々
- 片栗粉 小さじ1
- 酒 大さじ1
作り方
鶏胸肉を横長において、幅と厚みがそれぞれ約1cmになるように細長く切ります。
切った鶏胸肉を耐熱容器に入れて、砂糖と塩。片栗粉、酒の順番によくなじませます。
ラップをかけた状態のまま室温で約5分置きましょう。
その後500Wの電子レンジで約3分加熱します。熱を均等に行き渡らせるために、鶏肉を下から上に向かってかき混ぜます。ラップをかけてさらに500Wで1分30秒加熱します。
火の通り具合によってさらに30秒加熱しましょう。その後5分ほど置いて余熱で火を通します。再度肉の状態を確認して加熱が必要であれば、先ほどと同じ要領で加熱と余熱を行いましょう。
ここで、鶏胸肉をしっとりやわらかく仕上げるコツを心得ておきましょう。
- 線維を断つように切る
- 肉の食感が硬くなるのは肉の線維が原因。そこで、胸肉の線維を断ち切るように細かく肉を切るのがポイントです。細かく切っておくと、加熱後に切る手間も省けてそのまま料理にも使えて便利です。
- 砂糖・塩・片栗粉で保湿
- 切った鶏胸肉をしっとりとさせるために、砂糖と塩、片栗粉をまぶしておきましょう。また、酒を入れて肉の臭みを取っておきましょう。
- 加熱しすぎに注意
- 胸肉がパサついてしまうのは水分が抜けてしまうからです。しっとりと仕上げるためには、火を通しすぎないことが大切です。低い温度で加熱するか余熱を使って、肉の水分が飛びすぎないように注意しましょう。
やわらかい鶏胸肉はそのままサラダやあえ物だけでなく、炒め物やスープにといろいろな料理にアレンジできます。大量に作ってストックしておきましょう。
お弁当の工夫次第で節約可能!時間とお金を有効に使おう
お弁当を作って持っていくだけで節約につながるとは限りません。おかずにこだわったり、お弁当のために材料を用意したりすれば、余計に食費がかかってしまいます。
また、おかずにこだわってしまうと、それだけ手間も時間もかかります。毎日作るお弁当だからこそ、簡単にできたほうが助かりますよね。
そこで、お弁当を作るときに食費と時間を節約するポイントを押さえておくことです。
前日余ったおかずを活用したり、作り置きおかずのレシピを使いまわしたりすることで、食費や時間を節約できるのです。
お弁当は工夫次第で食費と時間を節約できるので、家計のスリム化に役立ててみましょう。