セールや安売りをやっていて、ついつい物を買ってしまう、という人は多いのではないでしょうか。そんなセールや安売りで購入した物も、使わなければ結局無駄になってしまいます。よくある無駄遣いの一つですね。
こうした無駄遣いをしないようにするには、自分がしてしまいがちな無駄遣いについて知り、原因と対策を考えることが重要です。
この記事では、無駄遣いしない為の対策を解説していきます。
日常でやってしまいがちな無駄遣いパターンを紹介
無駄遣いしない生活をするには、普段から気を付けておく必要があります。やってしまいがちな無駄遣いを紹介しますので、自分の生活を振り返ってみてください。
よくある無駄遣いその1:食べ物のロスを発生させてしまう
食費を増やし、生活費を圧迫させるのが、食べ物のロスです。
具体的な例で言うと、以下の様なことが当てはまります。
- 同じ食材をダブって購入し、使い切らなかった
- 食べ物を腐らせたり、賞味期限中に食べなかったりした
どの行為も食べ物とそれにかかる食費を無駄にしている事が分かります。これは、無計画に食べ物を購入している為に起きている事が多いです。
食費は他の費用に比べ、一つ一つの金額は小さいですが、それが重なれば結構な額になります。
よくある無駄遣いその2:同じ物や代用できる物を購入してしまう
食費でも雑貨でもよくあるのが、同じ物や代用できる物があるのに、わざわざ不必要な物を購入してしまうという事です。
具体例では以下の様な例が当てはまります。
- 家に在庫があるのに同じ物を購入した
- 文房具や小物が無くなると探さずに新しい物を購入している
- 同じ効果や使い方のできる道具が複数家にある
食品や日用品は、様々なお店でセール品が販売されています。安くなっているからといって、家に在庫がある物を購入してしまうのは良くありません。
安いから、セールだからといって無計画に物を購入してしまえば、結果的に無駄遣いを生み出している事になります。
人によっては、文具や小物類が見つからないと、新しい物を購入してしまう人もいます。これも結果的には無駄遣いです。
また、食品や日用品の中には、複数の使用法が可能な道具もあります。
例えば、キッチン用のウェットタイプのクリーナーは、
- レンジの中
- シンク
- ガスレンジやIHヒーター
等、使用場所によってそれぞれ違うクリーナーが販売されています。
しかし、これらのクリーナーは、
- 台所用洗剤
- ウェットティッシュ
等でも代用可能です。
使いきれずに捨ててしまうのは無駄遣いになります。代用できるものは代用して無駄なく使い切ったほうがよいでしょう。
よくある無駄遣いその3:不要なサービスを解約しないで使い続けている
銀行引き落としやクレジットカード払いにしている費用は、金額をチェックするのも忘れてしまう、という人もいるのではないでしょうか。
新聞代や、ジムの月会費、携帯電話の有料サービスなど、使っていないけれど払い続けている費用がないか、定期的にチェックしましょう。
利用していないのに支払っているのは無駄遣いになりますよ。見落とさないように注意してください。
よくある無駄遣いその4:衝動買いをしてしまう
目的なく買い物に出て、買う予定のなかったものを買ってしまうという経験をしたことがある人は多いのではないでしょうか。
- セールや安売りの物を何も考えずに購入する
- 家にある物を考慮せず、見た目や値段が気に入ったからと購入する
といった行動は衝動買いといえます。衝動買いは無駄につながりやすいです。
衝動買いをしたい気持ちが湧き上がったら、一旦落ち着きましょう。
- 商品のある場所から離れて、それが必要か考える
- 最近衝動買いをして後悔した経験があれば思い出す
といった行為は衝動買いの気持ちを落ち着かせてくれます。
衝動買いをしやすい人は、
- 衝動買いしたくなる時はどんな時か思い返す
- 衝動買いをしそうになったら、買い物から離れる
といった対策を普段から取るようにすると、その頻度を減らす事ができます。
無駄遣いを生み出してしまう主な原因
こうした無駄遣いはどうしてしてしまうのでしょうか。無駄遣いをしないようにするには、それを発生させる原因を知っておく必要があります。
無駄遣いを生み出す原因の中でも、特に多い物を紹介しますので、自分に当てはまる物が無いか振り返ってみましょう。
無駄遣いの原因その1:無計画に買い物をしている
無駄遣いをしてしまう人によくありがちなケースです。
- 家にある物や、代用できる物を購入した
- 家にある在庫に偏りがある
- 購入したけど使わない物がある
という場合は、無計画な買い物が家計を圧迫している可能性が高いでしょう。
明らかな無駄遣いがある場合は、買い物の仕方を見直す所から始めましょう。
無駄遣いの原因その2:整理整頓が出来ていない
整理整頓が不十分だと、無駄遣いしやすいです。
理由は次のとおり。
- 家にある食材や日用品の在庫を把握できない
- 現在ある物を把握できないので、同じ物を購入してしまう
家の中が整理されていれば必要なものが見つからないという自体も減るはずです。整理整頓を心がけましょう。
- 冷蔵庫や食品入れ
- 箪笥やクローゼット
- 基礎化粧品やメイク道具の収納
- 鞄や財布
などについては、定期的に中身を整理するのがおすすめ。不要なものは処分してしまいましょう。
無駄遣いの原因その3:支出を把握していない
毎月の支出を把握していれば、無駄遣いをしていてもそれに気が付く事ができます。
無駄遣いを具体的に把握できていない場合は、家計簿をつけるなど、普段の費用を意識する所から始めるのがおすすめです。
無駄遣いを減らす為の対策を知ろう
無駄遣いをしない為には、その原因を防ぐための対策が必要です。無駄遣いしない為の対策法を紹介しますので、自分の状況に合わせて実践してみて下さい。
無駄使いの対策その1:整理整頓をする
- 持ち物の在庫管理が出来ていない
- 無くし物が多く、それを補う為の買い物が多い
この様な場合は、家やその中にある収納、鞄の中等を整理整頓しましょう。
整理整頓の基本は、いらない物を捨てる事にあります。定期的に家や鞄の中を確認し、いらない物があれば捨てるようにして下さい。
鞄を例にして、実際に整理整頓する時の手順を見てみましょう。
- まずは鞄の中の物を出す。この時、ゴミとそうでない物を分ける
- ゴミはゴミ箱に捨てる。ゴミ以外の物は、普段から使う物とそうでない物に分ける。普段使う物の中に同じ物が複数ある場合は、それも分ける
- 普段使う物をまとめ、入れ物があればそれに入れる。文房具なら筆箱、メイク道具ならメイクポーチ等に入れる
- 普段あまり使わない物や、普段使う物の複数品は別の入れ物にまとめ、鞄から出して管理する。必要があった時のみ鞄の中に入れるようにする
部屋や収納の中身、財布等、整理整頓できる入れ物はたくさんありますが、基本の流れはこれと同じです。
明らかにいらない物は一番先に処分し、普段から使う物は取り出しやすい所に入れておくようにしましょう。あまり使わない物は、入れ物を分けるか、あまり開けない収納を活用してしまっておきます。
物がどこに入っているかが分かるようになっていれば、在庫管理も簡単になります。物をなくす事も無くなりますので、無駄遣いの防止できるのです。普段から家の中や持ち物の整理整頓を心がけるようにしましょう。
無駄使いの対策その2:定期的に費用の見直しをする
- 無駄遣いが全体的に多い
- 費用の具体的な金額を把握していない
という場合は、月にかかる費用全体の見直しが必要です。
費用による無駄遣いを防止するには、費用の見直しを通して普段かかっている金額がどれ位か把握していなくてはなりません。定期的に費用の見直しをしましょう。
費用の見直しに必要な物は以下の4つです。
- 水道光熱費の明細
- 通信費の明細
- クレジットカードを持っている場合はその明細
- 手持ちの銀行の入出金明細
これら4つの明細を確認し、
- 1カ月で支払ったお金や銀行から引き出したお金
- 1カ月の内手に入る収入
がどれ位かを書き出し、整理します。
これにより、1カ月のお金の流れが一目で分かる状態になります。ここからかかりすぎている費用は無いかを見直していくのです。
明細をまとめるのが面倒だという人は、家計簿管理アプリや、銀行の公式アプリ等にあるマネーサポートを活用してみましょう。
これらのアプリは、金額を入力したり、支払いや別銀行の情報を紐付けしたりする事で、お金の流れをまとめてくれるアプリです。
ただお金の情報をまとめるだけでなく、費用を抑えるアドバイスを得る事もできます。無駄遣いしない生活を整えるのに役立てて下さい。
無駄使いの対策その3:1カ月の予算を決めておく
費用の見直しをしても無駄遣いが止められない場合は、1カ月の間使える予算を決めておくと無駄遣いを防げます。
費用や収入を見直し、その上で月にどれだけお金が使えるかを計算します。後はそれに従ってお金を仕分けするのです。
貯金をしている場合は、銀行の自動預け入れ機能等を活用しましょう。
これは毎月決まった日に決まった金額を定期預金等に預け入れる機能です。この機能を活用すれば、貯金するはずだったお金を使いこんでしまう心配もありません。
この自動預け入れ機能は、公共料金等の支払金を確保するのにも活用できます。
これは、
- 給料等を受け取る口座
- 公共料金の支払いのみに使用する口座
を用意できれば可能な方法です。
まず、給料を受け取る口座に、給料日に支払い用のお金を支払い専用口座に自動送金するよう設定します。この状態で支払い専用口座の通帳やキャッシュカードは持ち歩かないようにしておけば、後は引き落としがかかるのを待つだけです。
貯金や支払いに使うお金を別の、引き出しにくい口座に送るようにすれば、普段使っている口座にはその付きで使えるお金だけが残ります。後はこれを引き出し、食費や雑費等に分けていけばいいだけです。
お金をある程度小分けしてしまえば、つい使ってしまうという状況は避ける事ができます。お金の管理が苦手で無駄遣いをしてしまう人は、銀行の機能等を活用して管理をしてみましょう。
無駄使いの対策その4:買い物の際は買い物メモを活用する
- 買い物の時、家にある物を複数購入してしまう
- セールや安売りをしていると、ついついたくさん買ってしまう
という人は、買い物メモを活用しましょう。
買い物メモにない物は購入しないようにすれば、自然と無駄遣いしない生活を送れるようになります。セールや安売りがあっても、それに惑わされなくなります。
また、買い物メモを作る段階で、本当に物が必要かどうかを検討する事ができます。これにより、無駄な物を買わず必要な物だけを購入できる選び方を身に付けられるようになるのです。
メモは紙でもスマホのメモ機能でも構いません。買い物をする際は買い物メモを作り、その時点で買おうとしている物が本当に必要な物なのかを考えてみましょう。
もう無駄遣いしない!原因をはっきりさせて対策を
この記事では無駄遣いのよくあるパターンや原因、それに対する対策について説明しました。
自分の無駄遣いのパターンはどれなのか把握し、どのように対策すればいいのか考えてみましょう。
例えば、無駄な買い物が多いのであれば整理整頓を心がけたり、買い物メモを作ったりするのが有効。なんとなくお金が減っていってしまうという人は、まずは支出をしっかり把握して、節約できる費用を洗い出すところから始めるのがおすすめです。
無駄な支出を減らして、節約を成功させられるよういろいろ工夫してみましょう。