就職や転職では避けられない面接。いつまでたっても慣れない、緊張してしまうという人はたくさんいます。
緊張していたせいで、本当なら伝えたかった事やアピールしたかった事もあったのに、上手くいかなかった、という経験は誰でも味わった事があるかと思います。
この厄介な緊張ですが、事前に対策をしておけば面接の時の強い味方になってしまうのです。緊張のメカニズムを知り、上手く利用できるようになるには、どうしたらいいのでしょうか。
今回は、緊張が起こる仕組みや、そこから分かる対策方法をまとめました。面接時の緊張を何とかしたい人はもちろん、面接時のコンディションを出来るだけ良い状態に保ちたい人に役立つ内容となっています。
Contents
面接で緊張するのは当たり前!緊張が起きるメカニズム
面接で緊張してしまうのは誰にでもある事です。そもそも、この緊張とはどうして起こるのでしょうか。まずは緊張のメカニズムを学んでいきましょう。
緊張は体の防衛本能が引き起こしている
緊張は過酷な状況に陥った体が、自分を守る為に起こしている現象です。緊張する場面になると、交感神経が刺激され、体が興奮した状態になります。興奮状態になる事で、危険な事があってもすぐ逃げられるようにしている訳です。
交感神経が刺激されると、以下の症状が出るようになります。
- 心拍数や血圧、体温の急上昇
- 食欲の減退
- 発汗
- 動機
- 体の震え
どれも、緊張した時に出て来る症状と同じです。
緊張による症状は、体がその状況から自分を守ろうとして起きているのです。その為、緊張は誰にでも起こるし、完全に緊張しない状況を作るのは難しいと言えます。
緊張にはメリットもある
面接時にはちょっと困った症状を引き起こす緊張ですが、実は、上手く使えば面接を上手くこなす手助けにもなります。緊張時の体は、危険から素早く逃げる為に、普段よりも集中力や客観性が研ぎ澄まされた状態になるのです。
緊張しすぎると先程取り上げたような、困った症状が出てしまいます。しかし、緊張の程度を適度に保つ事ができれば、いつもよりも高いコンディションで面接に挑戦できるようになるのです。
対策によって緊張を予防する事も可能
面接時の緊張は、面接前からの対策によってある程度緩和する事ができます。そして、対策によって緊張をコントロールする事ができれば、緊張の良い面をフル活用できるようになるのです。
面接時の緊張をコントロールするには、面接前からの対策をしっかり行っておく事が大切になります。面接の準備をする時は、緊張に対する対策も忘れずに行っておきましょう。
面接での緊張が怖い人におすすめ!緊張を緩和するテクニック
では早速、面接時の緊張をコントロールするテクニックを紹介します。こちらの対策は面接前から行って始めて効果を発揮するものもあります。面接に必要な準備と合わせて行っておきましょう。
事前に面接対策を入念にしておく
面接前にできる対策であり、一番重要な対策でもあります。面接前にできる準備はたくさんあります。出来る準備はしっかり行っておきましょう。
- 履歴書等の内容を頭に叩き込んでおく
- 面接で聞かれそうな質問の答えをあらかじめ考えておく
- ハローワークや転職サイト等で、面接練習を受ける
- 面接の際に着ていくスーツや必要な道具を入念に準備し、前日に確認する
- 面接に向かう経路を確認、頭に入れておく
どれも面接を受ける際には誰でもやる準備ですが、準備をする時は『自分は面接を受けるんだ』という気持ちを持ちながら行って下さい。
面接の事を常に意識しながら準備をする事で、面接に対する心構えができます。面接練習や受け答えの内容を考える事で、面接に対する自信もつきます。これも面接時の緊張を緩和する効果があります。
緊張している事を素直に認める
人は自分の気持ちを認めると、気持ちのコントロールが簡単にできるようになります。緊張を感じた時は『自分は今緊張しているんだ』と緊張を認めてしまいましょう。
緊張を認める方法として、
- 鏡で自分の顔を見る
- 緊張の症状が出たら、症状を自分の心の中で実況する
- 周囲を細かく観察する
といった方法があげられます。
面接を受けている時に、面接官の人に「緊張していますか?」と聞かれる事があります。この時も、素直に緊張している事を答えましょう。これは、面接官が面接を受けている人にリラックスしてもらいたくてしている質問なのです。
面接では受けている人のありのままの受け答えによって合格かどうかの判断をしています。緊張した状態では、欲しい答えが得られないのです。そこで、リラックスしてもらう為に、あえて緊張しているかどうかを聞いてきているのです。
ここで素直に答えられれば、自分の緊張をある程度緩和しつつ、面接官に良い印象を与える事もできます。ここで言葉に詰まったり、取り繕った答え方をしたりしないようにしましょう。
深呼吸をする
緊張している事を認めても、緊張の症状が治まらない時は深呼吸をしましょう。深く息を吸い、酸素を体全体に行き渡らせるようなイメージで行って下さい。
深呼吸には、
- 交感神経と副交感神経のバランスを整える効果
- 酸素を意識的に送り込む事で、不安感や緊張感を緩和する効果
が期待できます。
深呼吸には、緊張による症状を抑え、適度な緊張度を保つ効果があるのです。どこでも簡単にできる為、面接前に意識して行っておきましょう。
- 深呼吸をしていても、不安感や緊張感が頭から離れない
- 深呼吸したいけど、緊張感に支配されて上手くいかない
という場合は、ゆっくり数を数えながら深呼吸しましょう。
- 数を数える事
- 深呼吸する事
を意識しながら行う事で、不安感や緊張感に集中し過ぎた意識を離す事ができます。この他の方法では、先程紹介した鏡で自分の顔を見るのを合わせて行うのもおすすめです。トイレ等で鏡を見ながら、深呼吸をしてみましょう。
面接で緊張しても大丈夫。適度な緊張感を味方につけよう
面接で緊張してしまう事は、誰にでもある仕方がない事です。緊張には面接を良い状態で迎えるのに役立つ効果もあります。緊張をコントロールする方法を身につけて、適度な緊張感を保った状態で面接に迎えられるようになりましょう。