手軽な貯金方法の一つに500円玉貯金があります。500円玉を貯金箱に入れ続けるだけの簡単な貯金法です。この手軽さから、多くの人が500円玉貯金に挑戦しています。
簡単なイメージの強い500円玉貯金ですが、意外と難しいという声も聞きます。実際にやってみて、うまくいかなかった経験のある人もいるのではないでしょうか。
500円玉貯金を成功させるには、500円玉貯金が持つメリットやデメリット、そこから分かる500円貯金のコツをつかんでおく必要があります。
そこで、簡単なようで奥が深い500円玉貯金について、やり方から成功させるコツまで、幅広い知恵をまとめました。
500円玉貯金に挑戦しようとしている人、やってみたけど挫折してしまった人は、ぜひご覧下さい。
Contents
500円玉貯金のやり方を学ぼう
まず、500円玉貯金の基本的な情報から解説していきます。単純な内容ではありますが、ここを押さえておく事が500円玉貯金を成功させるポイントとなります。しっかり押さえておきましょう。
500円玉貯金とは
500円玉貯金とは、名前の通り500円玉だけを貯める貯金の仕方です。おつり等で出た500円玉を貯金箱に入れ続けるだけで出来る為、多くの人が挑戦しています。
100円均一等の雑貨を取り扱うお店には、この500円玉貯金専用の貯金箱が販売されている事があります。
この貯金箱は色々なバリエーションがあり、
- カレンダーの様になっており、貯金した日が分かるタイプ
- すごろくの様にゴールが決まっていて、分かりやすくなっているタイプ
- 中身が見えるのでどれだけ溜まっているかが分かるタイプ
- 満杯まで入れると特定の金額まで溜まっている事が分かるタイプ
等、様々な貯金箱があります。
こうした貯金箱を使い、500円玉を貯めていくのがスタンダードなやり方です。
500円玉の大きさと重さ
500円玉貯金は500円の硬貨のみを使う為、500円玉の重さを知っていれば重さである程度金額が分かるようになっています。
その為、貯金箱の中にはあえて中身を見せないようにする事で、貯めるモチベーションを維持させようとする仕掛けになっているタイプもあるのです。
500円玉硬貨は現在、旧硬貨と新硬貨の2種類の硬貨があります。それぞれの特徴は以下の通りです。
- 旧硬貨 … 2000年8月以前の硬貨。重さは7.2g
- 新硬貨 … 2000年8月以降の硬貨。重さは7g
現在の新旧500円玉の割合は、新硬貨30:旧硬貨8の割合となっています。大体、4枚に1枚は旧硬貨になる割合です。
500円玉は大体7gの重さがあります。その為、500円玉貯金をしている貯金箱の重さを量り、その結果を7で割れば大体どれ位溜まっているかを導き出す事ができるのです。
500円玉を入れる前の貯金箱の重さも量っておけばより正確な金額を知る事も可能です。
具体的には、以下の計算でもって金額を求めます。
500円玉のみの重さ ÷ 7g =500円玉の枚数
500円玉の枚数 × 500円 = 現在貯金できている金額
この計算式を知っていると、重さを量るだけで大体の貯金金額が分かるようになります。500円玉貯金をする時、この計算式は何かと便利です。頭の片隅に入れておきましょう。
500円貯金のメリットとデメリット
誰でも簡単に始められる500円玉貯金ですが、成功させるにはこの貯金方法が持つ特徴を押さえておく必要があります。メリットとデメリットを正しく理解しておきましょう。
500円貯金のメリット
まずは500円玉貯金のメリットを知っていきましょう。
500円玉貯金のメリットをまとめると、以下の様になります。
- 始め方が簡単で、やろうと思えばいつでもできる
- 心理的な負担が少ないのに、貯まる速度が速い
- 仕組みが簡単で手軽なので、ゲーム感覚で取り組める
500円玉貯金は貯金箱さえあれば簡単に始められます。銀行口座の様に、銀行等に足を運んだり、書類や道具を用意したりする必要がありません。やろうと思った時に貯金箱を用意すれば簡単に始められます。
500円玉貯金で簡単なのは始め方だけではありません。貯め方も他の貯金方法に比べれば簡単です。500円はそれほど大きな金額ではありませんから、貯める時の心理的な負担も少ないです。買い物をすればおつりで簡単に手に入ります。
しかし、500円玉は硬貨の中で一番金額が高い硬貨でもあります。その為、貯金箱に貯まる金額も他の硬貨に比べてすぐに大きな金額を用意できるようになっているのです。
また、貯金するルールがとても簡単なので、ゲーム感覚で行う事ができます。普段の生活で500円玉を作る工夫をしながら取り組んでいけるので、脳トレの様な感覚で貯金を楽しむことができます。
500円貯金のデメリット
貯金の手軽さが目立つ500円玉貯金ですが、デメリットもあります。
- モチベーションが保ちにくい
- ある程度溜まると貯金箱が重くなり、持ち運びが面倒になる
- 貯まった後の両替が大変
500円玉貯金はモチベーションが保ちにくいです。500円玉はちょっとした買い物に使いやすく、金額も低めです。
その為、ついつい使ってしまう事があります。我慢できないといつまでたってもお金が溜まらない、というような状態になる事もあるのです。
また、明確な目標がないまま始められるので、どこまでやったらいいか分からず、途中で飽きてしまうという人もたくさんいます。
500円玉は硬貨の中で一番重たい硬貨です。その為、ある程度貯金箱に貯まってくると結構な重さになります。
- 貯金箱を動かすのが億劫になる
- 落ちた時怪我等の原因になる
- 両替の時の持ち歩きが大変になる
等、500円玉貯金の金額が大きければ大きい程、貯金箱の取り扱いが難しくなってしまうのです。
これは両替の時にも関係しています。500円玉貯金を続けていくと、ある程度まとまった金額になります。これを使いやすくするには両替をしなくてはなりません。重たい貯金箱を抱えながら銀行やお店のATM等に行くのはかなり大変です。
また、500円玉の量によってはレジやATMが使えない場合もあります。両替できる場所が限られる為、その為の場所を探さなくてはなりません。これも大きなデメリットと言えるでしょう。
500円玉貯金を上手く続けるコツを知っておこう
500円玉貯金にはメリットとデメリットがあります。500円玉貯金を上手く続けるには、メリットを活かしつつ、デメリットに対策をしていく事が大切です。500円玉貯金を上手く続ける為のコツを解説しますので、実際に挑戦する時の参考にして下さい。
目標を明確化する
500円玉貯金はいつ初めてもいいという特徴があります。メリットではありますが、このメリットを裏返すと、いつやめても問題無いという事にもつながっています。
500円玉貯金をする時は、明確な目標を決めておきましょう。
- 貯金箱が一杯になるまでためる
- 明確に貯める金額を決める
- 500円玉貯金をする期間を決める
この様に、500円玉貯金に明確なゴールを設定して下さい。
ゴールが分かっていれば、ダラダラせずに計画的にお金を貯められるようになります。意識して500円玉も集められるようになりますので、ゴールが決まっていない時よりも500円玉も集めやすくなるのです。
目標を立てる時のコツとしては、最初は小さい金額や短い期間の目標から始める事です。小さい目標なら挫折の心配もあまりありません。小さい成功を積み重ねていけば、大きな金額や長い期間に挑戦しても成功させられるようになります。
どうしても最初から大きな金額を貯めたいという人は、大きな目標として明確な金額を決め、その中に小さい目標を盛り込みましょう。
- 最終目標は〇万円で、月ごとには△千円貯める
- 3年間貯金するとして、半年ごとに金額を確認、両替する
この様に小さい目標を決め、普段はそれを目指していけば大きな金額でも挫折しにくくなるのです。
500円玉貯金を始める時は、自分が達成しやすい目標を立てる所から始めてみましょう。
貯金箱は自分に合ったタイプを選ぶ
500円玉貯金は様々なタイプがあります。このタイプは500円玉貯金をする人の性格や貯金目的によって、相性があるのです。
例えば、初めて500円玉貯金をする人や、500円玉貯金に失敗しがちな人におすすめしたいのが、小さめサイズの貯金箱です。
小さいサイズでも、500円玉貯金ならある程度まとまった金額を貯める事ができます。500円玉貯金は貯めるのにかかる時間も少なく済むので、すぐにまとまった金額をため込む事ができるのです。
その為、小さい貯金箱なら他の貯金箱よりも500円玉貯金が成功しやすくなります。成功しやすい形から始めて感覚を掴めば、自分に合った貯金箱のイメージや、溜めやすい金額が具体的にイメージできるようになるのです。
この様に、自分に合った貯金箱を選ぶようにする事で、500円玉貯金をやりやすい環境を整えてあげる事が、挫折を防ぐコツとなります。
具体的には、以下の様な選び方があります。
- お金が見えるとつい使ってしまう → 中身が見えない貯金箱を選ぶ
- 普通の貯金箱だとモチベーションが保てない → すごろく式やカレンダー式の貯金箱を選ぶ
- 決まった金額を貯めたい → 満杯までためると特定の金額になる貯金箱を選ぶ
この様に、性格や貯金の目的に合わせて貯金箱を選ぶようにして下さい。
500円玉貯金のルールを決め、習慣化する
500円玉貯金はいつでも初めていい貯金方法です。しかしこれは、いつやらなくても問題がない、という事にもつながっています。その為、モチベーションを維持できなくなってしまうのです。
これを防ぐには、500円玉貯金にルールを設ける事が有効になります。
- 決まった時間や曜日に500円玉を入れるようにする
- 現金で買い物をする時は意識して500円玉を作る
この様に、500円玉を定期的に入れるルールを作り、実行すれば、一定額のお金を貯金できるようになります。
500円玉貯金は明確な終わりがない分、ダラダラを行ってしまいがちです。貯めようと意識しすぎてしまうと、義務感がかえって貯金をわずらわしく感じさせてしまう原因にもなります。
これを避けるには、500円玉貯金を習慣化し、意識の負担を感じることなくお金を貯められる状態を作る事が大切になります。ルール作りはこの習慣化を助ける効果もあるのです。
ルールを決め、500円玉貯金を日常のルーチンに巻き込む事が出来れば、後は簡単にお金を貯められるようになります。
500円玉貯金が習慣化できたら、貯金箱を大きくしたり、もっと大きな金額を貯金したりすることもできるようになるでしょう。
500円玉貯金の両替はどうしたらいい?
500円玉貯金をしていくと、どうしても両替をする必要が出てきます。その場合にできる両替の方法を最後に開設します。
両替は基本的に銀行で行う
500円を両替できる場所はたくさんあります。
- 銀行の両替機
- 銀行口座への預け入れを利用して両替する
- お店である程度まとまった金額で買い物する
- 小銭が使えるATMにお金を入れて両替する
しかし、銀行以外の所で両替をするのはあまりおすすめできません。
お店やATMによっては、自動釣銭機を導入しています。この釣銭機には投入できる金額が限られており、これを超えてしまうと手動でお金を取り出さないといけないのです。
量によっては、お店やそれを利用している人達に迷惑をかけてしまいます。
また、買い物をしてそのお釣りを受け取る方法で両替を使用とする人もいますが、これも同じ理由でおすすめできません。
貯めたお金をきれいにするために買い物をする、という事は、貯金をいらない物の購入にあてる事でもあります。結果的に損につながっているのです。
銀行にはお金を両替する為の両替機があります。これならお金を入れて操作するだけで両替が可能です。両替機が無い場合でも、銀行窓口でお金を預け入れて、それを引き出せば両替した金額でもらう事ができます。
自分の為の貯金で他の人に迷惑をかけるのは、出来るだけ避けたい物です。500円玉貯金の両替は、銀行を利用して行うようにしましょう。
500円玉貯金は仕組みを理解すれば簡単にできる
500円玉貯金は簡単ですが奥深い特徴があります。これを正確に理解すれば、貯金を簡単に成功させられます。メリットを活かし、デメリットを軽減させる為の対策をしておきましょう。
500円玉貯金のやり方は、行う人の性格や、行う目標によってやり方や貯金箱の相性が生まれます。ここもしっかり理解して行うようにしましょう。モチベーション維持のためにも、自分に合った工夫をするようにして下さい。
ある程度金額が貯まったら両替しておきましょう。この時の両替は銀行を使って行うようにして下さい。500円玉貯金を通して、無理なく、気持ちよくお金を貯められる習慣を身に付けて下さい。